1 授業を大切にしよう
どの教科でも言えることですが、授業中の先生の話は聞きもらさないようにしましょう。先生が大事な部分だと言ったところは、教科書やノートにメモをするのを忘れずに。テストを作る側の先生としては、テストで出すところは念入りに教えているはずです。退屈だと感じる授業でも、「次はどの部分をテストに出すだろう」と、予想しながら授業を受ければおもしろく感じられるようになります。
メモするポイントは次の通りです。
・物語文…登場人物の気持ちがわかる表現、場面の切り替わり
・論説文…それぞれの段落が、筆者の考えなのか具体例なのか
2 ノートを完ぺきに覚えよう
ノートに書かれた内容は、ノートを取らせるほど大事な部分です。テストに出ないわけがありません。「どこに何が書いてあるか」を言えるようになるぐらい、しっかりと覚えましょう。赤シートなどを利用して覚えるもよし。授業ノートとは別にノートを用意し、自分で穴埋め問題をつくったりしてテストをしてみるのもいいでしょう。
3 問題集・プリントの答えを完ぺきに覚えよう
ノートの内容が頭に入ったら、問題集または学校から配られるプリントを解きましょう。問題集またはプリントから、そのままテストに出題されることがあります。問題集またはプリントは、テストまでに何度も繰り返し確認するために、最後まで答えは書き込まないほうがいいでしょう。間違えた問題は、問題に印をつけておいて、完ぺきに答えられるようになるまで反復してください。
ここで注意すべきなのは、選択肢の問題です。例えば、「作者の意見と一致するものは、次のア~オのうちのどれですか」といった問題。このような問題で「エ」などと単純に覚えるのではなく、その下に書かれている内容を答えられるようにしてください。なぜなら、問題集では選択問題だったのに、実際のテストでは記述問題だったために答えられなかったりするからです。
4 教科書ガイドでさらに実力アップ
書店に行くと、教科書ガイドという中学生向けの参考書が売られています。このガイドにはかなり細かく作者の心情や背景などの解説があります。また、解説だけでなく、問題とその答えもあるので、ノート対策だけでは物足りないという人にとっては、きっと役に立つ教材です。
実は、学校の先生の中には、この教科書ガイドで授業の予習をしたり、テストの計画を立てたりしている人がいます。ということは、このガイドの中からもテストに出る可能性があるわけです。
5 テスト範囲の漢字を完ぺきにしよう
覚えてしまえば点に結びつくラッキー問題の漢字を、国語で点数が取れない人の多くは軽く見ています。テスト勉強で最初にやるべきことは漢字を覚えることです。
よく「漢字は前日にします。早くすると忘れてしまうので」という人がいますが、そういう人に限って準備が中途半端になり、何点か取りこぼしてしまうケースが見られます。1回で全てをできるようにしようとは思わず、覚えられていない漢字を2回3回と確認する時間をつくりましょう。そして、テスト前日にもう1度総仕上げとして全ての漢字を100点が取れるかをチェックしてください。
漢字の問題に全て正解できるようにするだけで、10点なら10点、確実にアップするのです。やらないと損です。
6 文法問題も捨ててはいけない
問題数としてはそんなに多くはないですが、文法問題も漢字と同様、甘く見てはいけません。まずは、自分がどこを理解していないのかをはっきりさせましょう。問題集で間違えたところを中心に、参考書などを使って内容を理解します。そして、解けるようになるまで何度も繰り返し、問題に慣れましょう。「どうしてその答えになるのか」を説明できるようになれば完ぺきです。
以上、定期テストの勉強としては、ノート・問題集・プリントの内容をしっかりと覚えることが必要だと言えます。覚えてしまいさえすれば比較的点数を取りやすい教科です。ぜひ、ここまでのステップをこなし、定期テストの国語を得点の取れる教科にしましょう。
ただし、入試や模擬テスト、実力テストにおいては、上記のような勉強の仕方では思うように得点できません。じゃあ、どうすればいいのか?それは次の記事で書きたいと思います。