コロナ禍での学校休校措置は、お子さんたちの自学力を量るうえで重要なものとなりました。休校期間中、お子さんは次の4つのタイプに分かれたのではないでしょうか。

①ここぞとばかりに遊びまくった子

②学校から渡された課題は何とかこなした子

③それまでの学習の苦手な部分に取り組んだ子

④これから習う内容を先取りで学習を進めた子 

親御さんの立場とすれば、言うまでもなくお子さんは③または④のタイプであって欲しかったのではないかと思います。ただ、③④は、実は誰でもできるわけではなく、お子さんに「自学力」がないと難しいものなのです。

自学力って?

自学力とは、「自分で勉強して学力をつけていくことができる力」です。勉強の基本とも言える力ですね。この自学力が乏しいと、塾に行ってもなかなか成績が上がらないといったことが起きてしまいます。ただ教えてもらうだけでは効果は薄いです。どこがどう間違っているのか、どうすればできない問題ができるようになるのか、どんな勉強の仕方が自分に合っているのかを自分で考えない子は伸びません。

ただ、上で述べたように、自学って、誰でもできるわけではないと思うのです。なぜなら、自分で勉強するとなると、教科書やワークなどの解説を読んで理解する力が必要だからです。つまり、「読解力」が必要なのです。読解力をつけることで論理的に物事を考えられるようになり、理解力があがります。理解力があがれば当然学習効率もあがり、テストで点数が取れるようになるわけです。

また、読解力同様、「検索力」も必要です。この検索力とは、教科書や解説のどこにポイントがあるのかを探し出す力です。この力がつけば、短い時間で問題が解けるようになります。

自学力のある子は、本人が求める限りどんどんと先に進んでいけます。一方、自学力のない子は、「解説を読んでも理解できない」「教科書でどこが重要なのかかが分からない」といった具合なので、ある程度までいくと、それ以上はなかなか伸びないというケースがよく見られます。そうすると、「めっちゃ頑張って勉強したのに、全然テストで点が取れない」となり、モチベーションが下がる原因になってしまいます。したがって、自学力があるのとないのとでは、勉強に対する意欲に影響があると言えるのです。

自学力をつけるには?

繰り返し言いますが、自学力に必要なのは「読解力」「検索力」です。この2つの力がないと、自力で勉強することは難しいでしょう。となれば、「読解力」「検索力」がつく教科に力を入れるべきではないでしょうか。

そこで「国語力」です。国語力を高めることで「読解力」「検索力」を上げることができます。そしてこの2つの力の必要性は、受験時だけのものではありません。物事を正しく理解する力、自分の考えを正しく伝えられる力も養える、つまり、大人になっても活きる力なのです。

国語力が伸びれば、自学力もつく。自学力がつけば、自己解決能力も上がり、社会に出てから望まれる存在になるのです。今こそ、お子さんに国語力を身につけてもらいませんか?